中東 2012 2 19

 最近、日本では、中東に関しては、こういうニュースが多いと思います。
イランがアメリカと対立、ホルムズ海峡封鎖か。
イスラエルがイランの核施設を空爆か。
 しかし、もうひとつの問題が報道されていません。
イランが核武装すれば、
イスラム諸国において、核武装が加速するでしょう。
 サウジアラビアをはじめとして、
「わが国も核兵器を持ちたい」という声が出てくるでしょう。
イスラム諸国において、「核ブーム」が起きるかもしれません。
西欧文明に対抗するには、核兵器しかないと考える指導者も出てくるでしょう。
 この地域で、核兵器保有国が多くなれば、
核兵器を使った「最終的な戦争」も想定できるでしょう。
 アラブ対イスラエルも、スンニ派対シーア派も、
今世紀前半には、最終的な決着がつくかもしれません。
 それから、イスラム教には、別の問題があります。
イスラム教には、イノベーションが必要です。

イノベーション innovation 2004 3 17
 イスラム教には、イノベーションが必要です。
今のままでは、ある心配があります。
 それは、20世紀で消えた共産主義が、
イスラム教運動として復活する可能性があるのです。
 世界地図で、イスラム教が広まっている地域を確認してみてください。
どういう地域でしょうか。
 だからこそ、イスラム教には、イノベーションが必要です。
21世紀にも通用する「改革」が必要です。
 歴史を振り返れば、
イスラム社会が、「世界の中心」だった時代があるのです。
もう一度、栄光を取り戻すためには、改革が必要です。

バイト=アルヒクマ Bayt al-Hikma 2004 3 30
 9世紀の前半に、
アッバース朝のカリフ・マームーンは、
バグダードに、
「バイト=アルヒクマ(知恵の館)」を建設しました。
 ここに、多くの学者を集めて、
ギリシャ語等の学問を、
アラビア語へ翻訳したのです。
 こうして、多くのイスラム教徒は、
ギリシャの医学、天文学、幾何学などを学び、
イスラム文明の基礎を築いたのです。






















































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